茶葉が輸入されるまでのルート

スリランカの茶葉のルートをモデルにお話いたします。


パブリックオークション

茶園→ブローカー→バイヤー→オークション→海外へ

一番多いのがオークションを介したルートです。
毎週火曜日水曜日の二日間に渡ってオークションが行なわれます。
このオークションを介して輸出される茶葉は全体の95%だといわれています。

ブローカーは茶園から届いたサンプルをバイヤーへ流します、バイヤーは海外からのリクエストに近い茶葉を選んだり、サンプルを海外へ送ってリクエストを聞きます。
そしてオークションで希望通りの茶葉を購入します。
セリなので安定した値段で購入することが出来ますが、海外の顧客へ届くまでにはサンプルのやり取りなどのためにオークションまでの時間がかかります。


ダイレクトセール

茶園→バイヤー→海外へ

ブローカーを介さずに茶園が直接バイヤーへ売るルートです。マージンを省いて安く購入できそうなルートですが、意外とそうではないようです。茶園側がブローカーを介する分のマージンを取ろうとするので価格は安くはならないのだとか。そのマージンを紅茶局がしっかりとチェックするので茶園側もこのルートを避ける傾向にあるようです。
しかし、オークションを介さないこのルートはオークションでストックする時間がまったくかからないので早く輸入することが出来ます。


プライベートセール

茶園→ブローカー→バイヤー→海外へ

流れはブローカを介したスタイルですが、サンプルを一斉に配布することはありません。
やり取りは常に一対一でバイヤー側が紅茶の購入を断ればまた別のバイヤーに持ちかけるという形を取ります。
ただし、金額の設定には紅茶局と他のティーブローカー二社の承認が必要となっています。
必要以上のマージンが取られていないかをチェックするのはこのプライベートセールと昨日紹介したダイレクトセールです。


フォワードセール

これは先物取引です。
つまり、いまだ生産されていない紅茶を購入する契約を交わすのです。
紅茶は農作物なのでその時によって出来具合が違います。茶園側から見てみるとこの契約はとても嬉しい契約です。生産する前からその紅茶の行き先が決まるのですからね。
ただ、購入側にしてみるとやはり博打的要素が多いので、現在はほとんどこの形態での取引はされていないようです。


以上が現在スリランカの紅茶の取引ルートですが、ほとんどがパブリックオークションを介してのルートを取っています。

紅茶の出来具合によってオークションではその値段が上下します。それはセリなのですから当然です。

つまりその商品に見合った金額で購入することができるのです。
しかし、その他のルートはオークションに出される前に取引されるので理想どおりの金額で購入できるのかどうか不明な点があります。

例えばクオリティーシーズンのウバをオークション前にダイレクトセールで購入したとします。
オークションで100円で売れたほぼ同じ品質の紅茶をダイレクトセールでは150円で購入するかもしれませんし、もしかしたら80円で購入できるかもしれません。
売る側もプロですから、その紅茶がオークションでどれくらいの値がつくということを把握できていると思いますがそれが完全にあたるとは限りません。

購入側にとっていい買い物だったと感じた時には、茶園側にとっては「しまった!もう少し高く売るべきだった」という感情を持たせることになるでしょう。
ということで、現在はオークションを介さないルートは減少傾向にあるのです。